採用を科学的に捉える『採用学』

最近は、『学力の経済学』や『ファスト&スロー』など、行動経済学や教育経済学、心理学の本を読むのにはまっています。

新たに知識が増えるということはもちろんですが、それ以上に、状況の見方や認識の仕方が変わってきます。

また、単純に人間心理を科学的・学術的に捉える内容が面白いのですよね。

詳しいデータがあると妙に納得してしまいます。

さらに、事前に人間が犯してしまいがちなミスやそれに対する対応法をあらかじめ学んでおくことで、感情のままに動いてしまうことを抑制できそうです。

というわけで、今回は『採用学』(服部泰宏著)を読みました。

今までは、主に人間個人に対する内容を読んできましたが、これは企業が採用活動をする際に注意すべき視点が書かれた本です。

別に、採用関係の仕事をしているわけではないですが。

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本書の内容

本書の内容としては、企業が人を採用する際に、どういった傾向があるのか、またどういった対策があるのかなどをまとめたものとなっています。

著者も経営・行動科学を専攻している研究者だそうで、科学的な観点から採用活動を捉える『採用学』の確率を目指しているとのこと。

基本的に、企業側が採用するに当たって、どういったことを確認するべきなのかという話ですが、就活する側にとってもためになる話ではないかと思っています。

そこら辺のセミナーでは、採用を科学的に説明するなんて話は出てこないでしょう。

あくまでも本書は主に企業側の観点から書かれていますが、その観点を就活生が知っておくことは、かなり有利になるのではないでしょうか。

参考になった箇所がかなりあるのですが、例えば以下の話はなるほどと思いました。

曖昧な評価基準

採用する際、どういった能力や期待をマッチングしていくのかというのが重要なポイントとなってきます。

しかし、その評価基準が非常に曖昧であることが言及されています。

確かに、ご存じの通り、就職サイトや転職サイトを見てみると、結構曖昧なことが書かれていますよね。

例えば、求める人物像には

・コミュニケーション能力

・主体性

・チャレンジ精神

・協調性

といったものが多く見受けられます。

それぞれ何となく想像できるかもしれませんが、各人の考えていることが正確に一致するということはなかなかないのではないでしょうか。

コミュニケーション能力一つとっても、何をもって能力が高いというのでしょうか。

会議中における発言回数の多さでしょうか?

しかし、これは遠慮のなさとして、逆にコミュニケーション能力が低いと考える人もいるかもしれません。

こういった解釈の幅があるものを設定すると、本来求めている人物像から乖離していきやすくなります。

また、問題点として、曖昧ですが、分かった気になりやすいというのがあるとのこと。

とは言え、私も日々の仕事で曖昧な内容を使っている場面も多いですけどね。

あまり人の事は言えない。

しかも、その曖昧な評価基準だとしても、どの能力も低いという残念な結果に・・・

『採用学』なので、採用に関する内容ではありますが、このように日々の仕事にも応用できそうな部分がいくつかありますので、その辺り気を付けていきたいですね。

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